七三部隊、第1回公演
ー祈らなくてもいいし見上げなくても構わない、
だってもう、ソラにホシなんか、ないかもしれないんだからー
シアターコクーン戯曲賞、OMS戯曲賞最終候補
そのマンションは、工場外の一角に建っていた。
近所には似たようなビルが立ち並び、窓を開けると目の前に似たような窓が見える。
そんな一室に住むOLのもとを訪れた彼女の姉。
久しぶりの再会に喜ぶ彼女に紙包みを差し出し、言う。
「実家を片付けてたら、こんなのが出てきたの」。
それは子どものころ大切にしていたヌイグルミだった。
見慣れた、懐かしい品。ただ一つ、それが血に染まっている事を除けば。
「懐かしいよねえ」・・・
そんな筈はない。そんな記憶は現実は、ない!なぜ姉は嘘をつくのか。
もしかしたら狂っているのか。
しだいに窓の外は夜へと落ちていく。
工場のモーター音は一向に鳴りやまずにむしろ、その音量を上げているように聞こえる。
隣から、天井から壁を叩く音が聞こえだす。・・・まさか狂っているのは私?まさか・・・
2000/11/24~26 カラビンカ
作・演出/サカイヒロト
照明/カオルトミウチ(208+)|音響/大西博樹| 演出助手/うべん|舞台監督/塚本修|宣伝美術/外輪能隆|美術/コニッタ
2000年、後藤七重・三好淑子プロデュースの二人芝居を
2004年のWI'RE06公演として二×二人芝居に。
ba・sic プログラム(出演/後藤七重・三好淑子)と
ad・vancedプログ ラム(出演/帰山玲子・小中太)を
各回入れ替えにて上演。
ウイングフィールド再演大博覧会参加作品
2004/4/2~4/5 ウイングフィールド
作・演出・美術/サカイヒロト
映像/タナベリョウヤ 本郷崇士|衣装/粂田恵美
音楽/渡邊崇(NKKR)|照明/カオルトミウチ(208+)
美術補/ステファニー|舞台監督/永瀬由二
その惑星のカフェで、二人は、いつものように話し始める。
窓から見えるこの世界の、もうひとつの表情を眺めつつ。
過去も未来も、現実も非現実も、
すべてが今、このカフェの、二人の会話の中に存在して。
関西小劇場で活動を続ける女優二人による
ちょっと笑えて、ちょっと懐かしい、ちょっと大人の会話劇。
三好淑子主宰のスアシ倶楽部での、三好淑子×後藤七重、二人芝居。
*「惑星カフェ」は、その後映画化(監督:大沢秋生)され、2011年5月、上映イベント「ロマンティック航空ムービーツアーズ」で公開。
2009/9/5 OZC GALLERY+CAFE
作・演出 / 大沢秋生(ニュートラル)